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武蔵常盤

2026.8.11

創業10周年特別連載 第1回 武蔵常盤株式会社は創業10周年を迎えました。オンプレからクラウド、Salesforce、そしてAIへ

2026年8月、武蔵常盤株式会社は創業10周年を迎えました。

2016年8月1日、東京都板橋区で「His First Japan合同会社」として創業し、2020年11月に「武蔵常盤株式会社」へ組織変更。

お客様、パートナー企業の皆様、そしてこれまで弊社の仕事に関わってくださった多くの方々に支えていただき、10年という節目を迎えることができました。

心より御礼申し上げます。

今回は創業10周年を機に、武蔵常盤株式会社がどのような10年間を歩んできたのか、少し振り返ってみたいと思います。


フリーランスから始まった会社

武蔵常盤株式会社の原点は、会社ではありません。

創業前、私は会社員のITエンジニアから独立し、フリーランスとして仕事を始めました。

個人事業主として約1年半活動した後、

「自分の商売を、自分で経営する」

という道を選び、法人化しました。

それが、His First Japan合同会社です。

その後、2020年に株式会社へ組織変更し、現在の武蔵常盤株式会社となりました。

会社としては10周年ですが、その前の個人事業主時代まで含めると、さらに長い期間、自分たちで商売を続けてきたことになります。


10年間で、IT業界は大きく変わった

10年という時間は、IT業界にとって非常に長い時間です。

私自身がITエンジニアになった頃まで遡れば、さらに大きな変化があります。

当時はオンプレミス環境にサーバーを構築し、Javaなどを使ってスクラッチでシステムを開発することが当たり前でした。

その後、

オンプレミス

仮想化

SaaS

Salesforceをはじめとするクラウドサービス

そしてAIが絡んできた。

と、ITの世界は大きく変化してきました。

当然、エンジニアに求められる能力も変わります。

10年前に価値の高かった技術が、現在も同じ価値を持っているとは限りません。

逆に、10年前には存在しなかった仕事が、現在では重要な仕事になっています。

IT企業が10年間事業を続けるということは、同じことを10年間続けることではありません。

変化し続けることによって、続ける。

私たちの10年間は、まさにその繰り返しでした。


比較的早くSalesforceに出会った

私は比較的早い時期にSalesforceを知る機会に恵まれました。

当時は、クラウドコンピューティングという言葉自体が、現在ほど明確ではありませんでした。

クラウドとは仮想化なのか。

SaaSなのか。

さまざまな考え方がありました。

そんな中でSalesforceが掲げていたのが、

「No Software」

という考え方でした。

私はこれを知ったとき、

「クラウドの本質は、仮想化そのものではなく、コンピューティングを“サービス”として利用することになるのではないか」

と感じました。

その後、実際にITシステムは「所有するもの」から「利用するもの」へと大きく変化していきました。


オンプレからクラウド、そしてSalesforceへ

武蔵常盤株式会社も、同じ場所にとどまっていたわけではありません。

創業当初からシステム開発の現場を支援しながら、時代とお客様のニーズに合わせて、扱う技術を変えてきました。

オンプレミスを中心としたシステム開発から、AWSなどを活用したクラウドシステム開発へ。

さらにSalesforceを活用した開発・コンサルティングへ。

現在、武蔵常盤株式会社はSalesforceコンサルティングパートナーとして、お客様の業務改善やDXを支援しています。

しかし、ここで大切なのは、

「オンプレをやめてSalesforceの会社になった」

ということではありません。

私たちにとって、技術は目的ではないからです。


技術は変わっても、仕事の本質は変わらない

Javaも、AWSも、Salesforceも、そしてAIも、すべて手段です。

その先には必ずお客様がいます。

お客様には、

「業務を改善したい」

「新しいサービスを実現したい」

「古くなったシステムを変えたい」

「もっと効率的に仕事をしたい」

といった目標があります。

私たちの仕事は、特定の技術を使うことそのものではありません。

技術を使って、お客様の目標達成に寄与すること。

これが、武蔵常盤株式会社が大切にしてきた仕事の本質です。

技術は変える。

しかし、本質は変えない。

この考え方が、10年間事業を続けることができた理由の一つだと思っています。


急成長した10年間ではありません

10周年というと、

「売上が何十倍になった」

「社員が何百人になった」

「大きなオフィスを構えた」

といった話を想像するかもしれません。

武蔵常盤株式会社には、そのような華々しい成長物語はありません。

爆発的に会社を大きくしてきたわけではありません。

しかし、自分たちの分を弁え、必要なところには投資し、無理に規模を追わない経営を続けてきました。

その結果として、創業から10年間、黒字で事業を続けることができました。

これは、大きな利益を出し続けたという意味ではありません。

むしろ、

「分を弁えた商売を続けてきた」

結果だと考えています。


「大きくする」より「続ける」

会社を創ることはできます。

しかし、会社を続けることは簡単ではありません。

景気も変わります。

技術も変わります。

お客様が求めるものも変わります。

そして、ときには自分たちの判断が間違っていることもあります。

その中で10年間会社を続けるために、私たちが大切にしてきた考え方があります。

それが、

「始末した経営」

です。

「始末」というと、

「節約する」

「お金を使わない」

という意味に聞こえるかもしれません。

しかし、私たちが考える「始末」は、それだけではありません。

必要なものには投資する。

必要のないものには使わない。

自分たちの分を弁える。

そして、

自分たちの商売の本質を識る。

この考え方が、武蔵常盤株式会社の10年間の経営を支えてきました。


次の10年へ

2026年。

IT業界は、再び大きな転換点を迎えています。

今度の変化はAIです。

生成AIによって、プログラミングだけでなく、設計、調査、テスト、ドキュメント作成など、システム開発そのものが変わり始めています。

おそらく10年後の2036年には、現在とはまったく違う方法でシステムを作っているでしょう。

しかし、それでいいと思っています。

オンプレミスからクラウドへ変わったように。

クラウドからSalesforceへ進んだように。

これからはAIを活用しながら、また次の時代へ進んでいきます。

変えるべきものは変える。

守るべきものは守る。

そして、お客様の目標達成に寄与する。

武蔵常盤株式会社は、次の10年も、一歩ずつ歩んでまいります。


次回:「始末した経営」とは何か

武蔵常盤株式会社が10年間事業を続け、その結果として黒字経営を継続できた背景には、

「始末」

という商売に対する考え方があります。

これは、単なる節約術ではありません。

むしろ、

「何にお金を使うのか」

「何に手を出さないのか」

「自分たちは何をする会社なのか」

を考える経営哲学です。

次回は、近江商人の考え方から学び、武蔵常盤株式会社が10年間大切にしてきた、

「始末した経営」

について書きたいと思います。

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