
武蔵常盤
2026.7.25
SESは本当にネガティブな働き方なのか

近年、「SES」という言葉にネガティブな印象を持つ人は少なくありません。
その背景には、特定派遣時代に、未経験者を大量採用し、十分な教育もないまま現場へ送り込み、使い捨てのような扱いを受けたエンジニアが少なくなかったことがあります。
そのイメージだけを見ると、「SESはやめた方がいい」という意見も理解できます。
しかし、私は違う景色も見てきました。
Javaエンジニアとしてのスタート
私はクライアントサーバ全盛期の終わり頃にJava資格(SJCP)を取得し、SES企業へ入社しました。
最初の案件はJNI(Java Native Interface)。
今振り返っても珍しい案件です。
その後、
JSP
Seasar2
システム連携
など時代の変化とともに技術を学び続けました。
案件はコロナの時期の一ヶ月を除き、一度も途切れませんでした。
私が特別優秀だったからではありません。
その時に必要な技術を、その都度、自分で学び続けてきたからです。
Salesforceとの苦い出会い
2007年頃、まだSalesforce Classicしか存在しなかった時代にSalesforceを知りました。
その瞬間、
「これからはクラウドの時代になる」
そう感じました。
何とかSalesforce案件へ参画したものの、当時の私はほとんど何もできませんでした。
悔しい思いだけを残して撤退します。
その後もう一度Salesforce企業へ営業を開始しました。
しかし、いく先々で
「ほとんど経験なしでは難しいですね。」
そう断られました。可能性が少ないとなると、社員としては、利益を出せる技術にアサインさせられます。
その時、会社員として技術を選べる範囲には限界があると感じました。
そして独立しました。
独立して分かったSESの面白さ
独立後は、一人親方としてエージェント経由でSES案件へ参画しました。
会社員より厳しい世界です。
必要があるから呼ばれているだけなので必要がなければ容赦無く切られる。
しかし、仕事をきちんとしていれば案件は途切れません。
自分でキャリアを設計できるようになりました。
ここで私は、
「会社にキャリアを決めてもらう」
のではなく、
「自分でキャリアを作る」
という考え方を学びました。
人との出会い
SESは技術だけではありません。
人との出会いがあります。
現場には本当に様々な人がいます。
過去に大事件を起こした宗教団体を脱会した人。
テレビにも出演していた代行業の社長。
海外向けの代行サービスを紹介する番組制作に協力したこともあります。
普通に生活していたら、一生出会わなかった人たちでしょう。
現場が変われば別れもあります。
だからこそ、一緒に働く時間を大切にするようになります。
SESは一期一会の世界でもあります。
自社開発も経験した
私は自社開発企業でも働きました。
そこには別の魅力があります。
一つの製品を長く育てられること。
会社独自の技術に深く触れられること。
一方で、
古い技術を長く使い続ける企業も少なくありません。
IBMのXcuteをご存じでしょうか。
そうした会社では、その会社でしか通用しない技術を扱うこともあります。
もちろん、その技術を極める価値もあります。
しかし、市場全体で見ると選択肢は狭くなります。
時代を追うか、会社を追うか
私はどちらが正しいとは思っていません。
会社とともに歩む人生。
技術とともに歩む人生。
どちらにも魅力があります。
ただ、SESという働き方は、
時代が求める技術へ移り続けることができます。
その反面、
新しい技術は消えるのも早い。バージョンアップで下位互換がなくなり、学び直しになることもあります。
AIもその一つです。
だからこそ、
技術そのものではなく、
学び続ける力が重要になります。
キャッチアップは最大の武器
私自身、
REST API
Keycloak
AWS
などは、現場ではなく普段のキャッチアップで身につけました。
AWSでは、想定外のインフラ構築案件が発生し、
「できる人がいない」
という状況で任されました。
学びながら構築し、サービスイン後も大きな障害なく運用されています。
キャッチアップが、自分の市場価値になった瞬間でした。
SESだからできる働き方
武蔵常盤では、
エンジニアは専門職だと考えています。
専門家に専門外の仕事ばかりお願いすることは、本来望ましくありません。
案件がない期間は、
次の現場に向けて学ぶ時間にしてほしい。
あるいは、
人生を豊かにする時間に使ってほしい。
私自身、
土曜日は剣術道場で指導を行い、
日曜日は路傍伝道の活動をしています。
そうした経験も、最終的には人間としての幅となり、仕事にも生きています。
SESは働き方の一つに過ぎない
「SESだから悪い」
そう単純には言えません。
自社開発にもメリットがあります。
SESにもメリットがあります。
重要なのは、
どんな会社で働くかではなく、
どんな技術者になりたいかです。
最初の就職では、誰も正解は分かりません。
まずは経験してみる。
その上で、
会社と歩む人生なのか。
技術と歩む人生なのか。
自分で選べばいいのです。
武蔵常盤が目指すSES
武蔵常盤株式会社は、
「時代とともに技術を磨き続けるエンジニア」
を応援する会社です。
技術は変わります。
クラウドが広がり、
AIが登場し、
開発手法も大きく変化しています。
だからこそ必要なのは、
一つの技術にしがみつくことではなく、
学び続ける力です。
私たちは、会社に依存するのではなく、技術を通じて社会に価値を提供し続けられるエンジニアを育てたいと考えています。