
Salesforce
2026.7.14
未経験者でもできるって証明してみる!!

システム導入は「洗濯機」を導入することと同じ
武蔵常盤株式会社は、Salesforceのコンサルティングパートナーとなって半年が経ちました。
現在のところ、業務の中心はSESであり、Salesforce導入支援については、実質的には開店休業状態です。
以前にも書きましたが、システムを導入するということは、単に便利なツールを入れることではありません。
それまで人が経験や勘、熟練した技術で行ってきた仕事を、「仕組み」に置き換えることです。
そのため、長年その仕事を支えてきた熟練者からすると、「今まで自分たちが積み上げてきたものが否定されるのではないか」という気持ちになることもあります。
だからこそ、システム導入は難しいのです。
洗濯機が普及した時代を考える
分かりやすい例が、洗濯です。
昭和前半の主婦にとって、洗濯とは重労働でした。
タライと洗濯板を使い、足で踏んだり、手で擦ったりして汚れを落とします。
汚れている場所を目で確認し、「ここはもう少し擦ろう」「ここは丁寧に洗おう」と、経験と技術で洗濯をしていました。
当時は洗剤の性能も現在ほど高くありません。
和服であれば、自分でほどいて洗い張りをし、乾かした後に縫い直すという技術まで必要でした。
まさに、人の技術によって成り立っていた世界です。
一方、令和の洗濯はどうでしょうか。
高性能な洗濯機があり、高性能な洗剤があります。
ボタンを押せば洗濯が始まり、終われば乾燥まで終わっていることも珍しくありません。
もちろん、泥汚れや特殊な汚れは手洗いが必要になることもあります。
洗濯機が故障したときにはコインランドリーを利用しますし、ワイシャツや和服はクリーニング店へ持ち込むことも当たり前になりました。
つまり、人が持っていた技術の多くが、道具やサービスへ置き換わったのです。
その結果、一人ひとりの洗濯技術は昔より低下したかもしれません。
しかし、その代わりに洗濯に費やしていた時間を、育児や仕事、趣味など別の価値を生み出す時間に使えるようになりました。
社会全体として見れば、生産性は大きく向上しています。
システム導入も同じ
システム導入も、本質的にはこれと同じです。
人が経験や勘で行っていた仕事を、システムが再現し、標準化し、自動化します。
確かに、人が持っていた技術の一部は必要なくなるでしょう。
しかし、その代わりに、人は新しい仕事や、より付加価値の高い仕事に時間を使えるようになります。
だから私は、システム導入とは「人を減らすこと」ではなく、「人がやるべき仕事を変えること」だと考えています。
もちろん、すべてをシステム化する必要はありません。
会社ごとに強みは異なります。
人の経験が強みである部分は残し、仕組みに置き換えた方が良い部分だけをシステム化する。
そのバランスが重要です。
もしこれから新しく事業を始めるのであれば、
「人の力で回す会社にするのか」
それとも
「仕組みで回る会社にするのか」
この方針を最初に決めておくことが、とても重要だと思います。
だから、実証実験を始めます
Salesforceは、最小構成であれば1ライセンス3,000円程度から利用できます。
以前は大企業だけのものと思われていたCRMも、今では中小企業でも十分導入できる時代になりました。
そこで武蔵常盤株式会社では、一つの実証実験を始めることにしました。
それは、
「一般的なシステム開発経験者が、Salesforce未経験の状態から、標準機能だけでどこまで開発できるのか」
を検証することです。
対象は、JavaやC#などでシステム開発経験があるエンジニアです。
Salesforceやクラウドプラットフォームの経験は問いません。
ただし、システム開発そのものが未経験の方は対象外です。
今回は、Trailheadなどの公式教材やAIも活用しながら学習し、設計書に沿って構築してもらいます。
開発の過程や試行錯誤もできる限り記録し、「未経験者がどこでつまずき、どれくらいの期間で実用レベルまで到達できるのか」を検証したいと考えています。
もし、この実証実験によって再現性のある教育方法や開発プロセスが見えてくれば、それは武蔵常盤株式会社だけでなく、多くの企業にとっても、Salesforce導入や人材育成の一つのモデルケースになるのではないかと思っています。